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宿題は無駄なのか?

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Homework is wrecking our kids: The research is clear, let’s ban elementary homework(SALON)の記事をきっかけに、宿題の是非を少し考えたい。このリンク記事のタイトルは、「宿題は子どもをダメにしている。研究からも明らかだから、小学校での宿題は禁止しよう」だ。

リンク先記事には、詳細な研究内容は記されていないが、ともかくクーパー教授の研究によって、宿題が子供の学力向上にはつながらないという。

特に、学年が低いほどに宿題の効果が薄いという結果で、小学校、中学校、高校の順に少しずつ宿題の効果は上がっていくというのだ。

 

宿題の悪影響を考える

私なりに小学生への宿題の悪影響を考えるならば、

①勉強はさせられるものだという意識が植えつけられる
②自由時間が奪われる

大きく分ければこの2つが挙げられます。

①について、小学校の段階から、宿題を課されることによって、勉強は人から与えられて、それをこなすものだという意識が根付いてしまいます。

小学生なりに、身近で気になることを発見し、それを自分なりに考えたり、親に聞いたりして物事がわかるようになる過程が、学ぶことの下地になるはずです。

勉強に対して受け身の姿勢が身に染みついてしまった小学生は、中学生、高校生、大学生、ひいては社会人になってもそれが悪影響を及ぼすと思います。 

自分で問題を発見する能力を養うことを、宿題は妨げてしまう気がします。

個人的に小学校時代を振り返ると、一切宿題はやりませんでした。友達と遊んだり、テレビゲームをしたり、カードゲームをしたり、バラエティ番組を見たりすることが楽しすぎて、宿題にはこれっぽっちも意識が向かっていませんでした。

でもそれでは、漢字の読みや計算能力が身につかないのでは?と親目線・教師目線では不安がりますが、子供は根本的に好奇心に満ちているので、遊びの中で気になったことはとことん知りたいと思うのです。

例えば、ゲームの攻略本なんかは漢字が大量に出てきますが、小学生には読めないのがほとんどで、でもゲームは攻略したいので、親に聞いたりして何とか漢字を読みたいと思うものです。
バラエティー番組にしても、テロップが出たりして漢字を必然的に覚えていくんです。

小学生が自然に興味をもつ事柄の中で、学ぶべきことを学ばせていけばいいのだと思います。



②について、自由時間を宿題が奪う悪影響を考えよう。
小学生の成長は、勉強だけでなく、コミュニケーション能力、運動能力などほかにもたくさんあります。

それなのに、朝学校に行って、夕方まで勉強して、また家に帰っても宿題で勉強するとなれば、一日の大半が勉強にあてられてしまいます。

親とゆっくりコミュニケーションをとる時間や、ドラマを見て大人の世界を想像する時間、バラエティー番組でユーモアを身に着ける時間、などなど、勉強以外で成長すべきことはいくらでもあります。




親の役割

では、宿題が小学生に与える悪影響があるなら、どう現実と向き合えばよいのか。
宿題をなくせと叫んでも、なかなか社会は変わらないでしょうし、先生も宿題を出さないとテキストが終わらないなど、いろんな制度的な事情もあるでしょう。

そこで重要なのは、親の対応だと思います。

「宿題なんてやらなくていいよ」それは極端で良くない気がしますが、少なくとも「宿題をやりなさい」とか「あんたもう宿題終わったの」といったフレーズを"言わない"ことが重要だと思います。

やるなとも言わず、やれとも言わず、宿題に関しては無視するのが良いでしょう。

その代わりに、子どもが興味をもって取り組んでいることに対しては、どんどん背中を押してあげるべきです。

これぐらいが、宿題と適度な距離をとりつつ、子供の興味のままに学ばせることが可能になるはずです。