バカで無知であることは強みになる!
どんな仕事をしていても、アイデアが求められると思います。
新たなアイデアを出すことをあきらめて、今までがそうだったからという理由だけで惰性で続けているような業務はないでしょうか?
新たなアイデアを生み出すには、今一度、フラットにものごとを見るコトが大切です。
以前の記事で、町山智浩の映画解説の面白さを書きましたが、
そこで紹介した「町山智浩の映画塾!」において、ものごとをフラットに見ることについて興味深いお話がありました。
この『市民ケーン』という映画はそのストーリーもさることながら、映像技術の観点で画期的な映画として評価されています。
画期的な映像手法
・主人公とヒットラーが並んで映る
・近くと遠くのもの両方にピントを合わせる(パンフォーカス)
これらの撮影手法は、今では簡単に実現できそうですが、CGのようなデジタル技術が映画では使われていない時代においては画期的なことだったのです。
何も知らなかったオーソン・ウェルズ
ならば、本作の監督であるオーソン・ウェルズが映像技術の天才だったかというと、それは全くの逆なんです。興味深いことに、このオーソン・ウェルズ監督はカメラや映像について全く詳しいわけではなかったのです。
そのため、オーソン・ウェルズ監督には、当時の撮影技術で、できるコトとできないコトについての知識がなかったのです。
逆にいえば、彼が撮影技術に詳しくないからこそ、純粋に撮りたい映像を実現する方向に向かえたのです。できるできないなんて知らないから、とにかく実現したい映像をカメラマンに要求したのです。
それによって、当時としては画期的な撮影技術が生まれて、その後の映画界に大きな影響を残すことになるのです。
アイデアのヒント(抽象化)
無知の大切さ
あるジャンルにおいて、全く知らないからこそ、ゼロベースでフラットに発想できる。
(もしも、あるジャンルに詳しいと、できるコトとできないコトの境界が分かってしまっているので、無意識のうちに、できるコトの範囲内で思考してしまいがち。)
「必要は発明の母」
「必要は発明の母」ということわざがありますが、"必要→発明"という図式は少し大ざっぱすぎます。
"無知→必要→発明"という図式に改めましょう。
常識を知りすぎていて、できるコトとできないコトが無意識に思考の条件になっていると、本当は必要なことすら、無意識のレベルであきらめてしまう危険性がある。
"無知→必要→発明"という図式に改めましょう。
常識を知りすぎていて、できるコトとできないコトが無意識に思考の条件になっていると、本当は必要なことすら、無意識のレベルであきらめてしまう危険性がある。
とるべき行動
・国籍、年齢、職業、性別が自分と異なる人と積極的に交流すべき!
→自分が当たり前だと決めてしまっていた常識を疑うきっかけを得られやすい。
→自分が当たり前だと決めてしまっていた常識を疑うきっかけを得られやすい。
・詳しくないコトにどんどん口出しすべき!
自分自身があることについて専門的でないからといって、意見するのを避けるのではなく、知らないコトだからこそ、知っている人には気づけない新しい視点で捉えられる。
自分自身があることについて専門的でないからといって、意見するのを避けるのではなく、知らないコトだからこそ、知っている人には気づけない新しい視点で捉えられる。
→それが相手に気づきをもたらせば、あなた自身の価値も上がる。